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zoom RSS 時代を読む 1969年 赤頭巾ちゃん気をつけて

<<   作成日時 : 2007/07/24 01:22   >>

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「赤頭巾ちゃん気をつけて」 は昭和44年上半期 第61回芥川賞を受けた
これを書くために 35年ぶりに読み返してみたが
最初に読んだ時より面白いじゃないの 
当時の日比谷高校出で東大受験生の
主人公が能天気ぽっくて・・

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作者の庄司薫(1937〜)については
あまりよくは知りません 
1958年に福田章二名で「喪失」を発表して中公新人賞を受けた
この「喪失」は 三島由紀夫のコピーのような文体なんですね
中公新人賞の選考委員だった 三島も相当気持ち悪かったのじゃないかな
三島はあまりいい評価はしなかった

その反動からか作者は 10年の沈黙を破って
ペンネームも変えて発表したのが 
「赤頭巾ちゃん気をつけて」 です
絶対に どう逆立ちしても 三島には書けねえだろう
という小説です 
それでようやく 芥川賞の選考委員だった三島に認められたというわけ

主人公薫クンは 学生運動(全共闘)のとばっちりで東大を受験できないのですが
たとえ 入学できたとしも 学生運動に身を投じるとはおもえません
目下の関心ごとは おしゃべりなママと足の生爪とGFの由美ちゃん

当時は 東大安田講堂を中心に学生運動がピークをむかえていましたが
薫くんはまったく 無関心 (学生運動をゲバルトと表現したりして)
これは 作者と主人公薫くんがある意味同一だからです

作者 庄司薫は1957年に東大に入学しています
学生運動(全学連)は1960年の安保闘争で拡大してゆきます

「赤頭巾ちゃん気をつけて」が発表された
1969年当時はすでに作者は 分別がついた大人になってます
学生運動(全共闘)の本質と矛盾を見抜いていたと
おもいますね ほんとかな?

若者は若者らしい悩みを持ちなさいという 
訳がわからず学生運動に右往左往している
若者への風刺がこめられているような気がします

三島由紀夫も全共闘へ一時 接近しますがもちろんしっかりと溝があります
日本という国のもつ不変的なイデオロギーの信奉者 三島の前では
学生の新左翼運動など
まさに子供のお遊びだったのでしょうか

庄司薫は この後 白 黒 青とシリーズを書き 数冊のエッセイも書き
ますが 1978年以後はぴったりと小説を書いていません

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三島由紀夫が亡くなって ある意味でライバルを失い 創作意欲が
なくなっていったのでしょうか どうでしょう?


庄司薫は
現在 70歳だとおもいますが 
もう一度 小説書いてくれないかな〜
定年をむかえた 団塊の世代の薫クンを


                                        つづく

美と共同体と東大闘争 角川文庫
  三島にとって 美(美術じゃないよ)がある意味 すべてだった?
  どんなものにも 美学を求め 行動する そこから・・・・私にはついて行けません 





美と共同体と東大闘争 (角川文庫)

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赤頭巾ちゃん気をつけて
作者はピアニストの中村紘子のご主人。「 赤頭巾ちゃん気をつけて 」「白鳥の歌なんか聞こえない 」「ぼくの大好きな青髭」「さよなら快傑黒頭巾」の薫君4部作は青春小説として思い ... ...続きを見る
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