なぎさ

アクセスカウンタ

zoom RSS 最古の「百鬼夜行図」 の模写を確認

<<   作成日時 : 2008/11/02 00:28   >>

トラックバック 0 / コメント 2

現存する最古の「百鬼夜行図」(大徳寺真珠庵蔵 室町時代?)よりも古い絵巻を模写したと思われる江戸前期の百鬼夜行絵巻が残されていたことを 国際日本文化研究センターの小松和彦教授らが確認した (30日付)

画像

                         確認された「百鬼夜行図」 日文研

「百鬼ノ図」と呼ばれる絵巻は長さ7.19m 幅32.6cm 古道具が変じた「付喪神や動物など 室町期に表現された妖怪が登場する一方で 後半には 真珠庵の絵巻にもない 黒雲が妖怪をのみ込もうとする特異な図柄が描かれている
日文研が以前に京都市内の古書店から購入しており 若杉準治(京都国立博物館列品管理室長)らが鑑定したという 小松教授は「絵巻の成立や系統を解き明かす上で 重要な発見」と話している



画像

                  「百鬼夜行図」  大徳寺真珠庵蔵  重文

室町時代に成立した「付喪神記」という絵巻の冒頭に 「陰陽雑記にいう 器物百年を経て 化して精霊を得てより 人の心を誑かす これを付喪神と号すといえり」とあります
百鬼夜行は 妖怪たちが夜の(洛中?)闇の中を行列し 徘徊するさまを描いていますが それらの妖怪は 年を経た古道具が変化した妖怪・付喪神です もともとそういった 付喪神を描いた原本の絵巻(付喪神記絵巻?)があって それを模写しあったものがいくつか残されています 
大徳寺真珠庵蔵のものも そういった「付喪神記」絵巻に登場する付喪神の祭礼行列のシーンを抽出したものと考えられています 絵巻の最後の場面は 昇って来た夜明けの太陽や尊勝陀羅尼の後光によって追い立てられて逃げ惑う妖怪たちの姿で終わっていますが 今回 確認された「百鬼ノ図」は黒雲が妖怪をのみ込もうとする場面で終わっているみたいで 妖怪たちが退治?されるやり方にも時代とともに変化が現れていますね


画像

               百鬼夜行之図  江戸時代?  西尾市岩瀬文庫コレクション


江戸時代になると百鬼夜行は もはや付喪神(つくも神=九十九神 百年を経た道具は妖怪になるので 九十九年目はまさに 妖怪に変化する途中です この途中というのが怖いですね)だけでなく 当時の人々が想像した妖怪変化のオンパレードになってゆきます しかも 江戸の町にまで出現します

 
以前 京都の郊外 山科に住んでいる友人の家に泊まりがてら遊びに行った時のこと 縁側に向いている座敷で奥さんの作ってくれた熱々の関東煮を食べながら一杯やっていると ふと その友人が 夜の暗い庭の方を向いて 「あのな 向こうに公園(山科中央公園 山科御坊跡)があるやろ あの公園の木々の上あたりを時々得体のしれんもんが通るんや 阿弥陀ヶ峰(東山)を越えて京の町に入るんやな・・あれは絶対に百鬼夜行やで」と 赤い顔して真面目に言ったのを思い出しました  


図説|百鬼夜行絵巻をよむ 新装版 (ふくろうの本)
河出書房新社
田中 貴子
各地に現存する百鬼夜行絵巻を紹介して妖怪オタクの学者たちが解説しています 百鬼夜行絵巻の入門書としてはいいでしょう

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
「春眠暁を覚えず」といいますが、春でもないのに夜長の読書がたたって「秋眠暁を忘れり」状態です。
大神太郎
2008/11/03 11:18
夜が明けたのも自覚できないくらい朝寝する秋の夜長の読書ですか・・・さては ものすごく面白い本を読んでいるのでしょうね
私は「処々に啼鳥を聞く」というよりも 家人の掃除機の音で起されますが・・・・
なぎさの民俗学者
2008/11/03 19:35

コメントする help

ニックネーム
本 文
最古の「百鬼夜行図」 の模写を確認 なぎさ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる