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zoom RSS 特別展覧会 japan 蒔絵 宮殿を飾る 東洋の燦めき 京都国立博物館

<<   作成日時 : 2008/11/16 13:21   >>

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ここしばらく 昼夜逆転の生活を送っています 夜行性仲間の某君からチケットが送られてきていたので 久しぶりにごそごそと昼間に活動をすると なんと外は目の覚めるような秋晴れ! 「書を捨てよ町へ出よう」ということで京都東山七条へ「特別展覧会 japan 蒔絵 宮殿を飾る 東洋の燦めき」を観にいきました


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       特別展覧会 japan 蒔絵 宮殿を飾る 東洋の燦めき   京都国立博物館  12月7日まで


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                       京都国立博物館  西門(正門)

といわけで いつものように京博へ 入場口を入り 西門[正門)へ 平常展示館建て替え工事で 12月8日からしばらくの間 この門は通行禁止になります
                 

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                    館内の木々も色づいています


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                       特別展示館(本館)


蒔絵は漆器の表面に漆で図柄を描き 漆が乾かないうちに金箔や金粉 銀粉を蒔きつける装飾技法 日本独自の工芸で 古くは平安時代頃まで遡るという もともとの発祥は中国だが 質の高い漆の生産と手先が器用な日本で
「蒔絵」として独自の文化を確立したという

展示は 7つの展示にわかれています 蒔絵に関して私は門外漢ですので これでもか〜というほどの数のすばらしい作品を観たのは初めてでした

最初の展示室は「中世までの蒔絵」として「浮線綾蒔絵螺鈿手箱」「松椿蒔絵手箱」「宝相華迦陵頻伽蒔絵ソク冊子箱」などの国宝指定の蒔絵作品がいきなり展示されています

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                 宝相華迦陵頻伽蒔絵  919年  仁和寺蔵 国宝
植物系文様の宝相華唐草文と 人頭鳥身の想像上の生物である迦陵頻伽を 金銀の蒔絵であらわした箱 919年に醍醐天皇から教王護国寺(東寺)に下賜されたもので 年代の確実な最古の蒔絵で 空海が唐から持ち帰った写経「三十帖冊子 国宝」が入れられていた




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                   菊枝桐紋蒔絵提子 高台寺蔵 桃山〜江戸時代初期  重文
北政所の霊廟の堂内装飾などに桃山様式の蒔絵がつかわれ「蒔絵の寺」といわれた高台寺 ここから「高台寺蒔絵」が出現した 漆黒と黄金の豪華絢爛でありながらシンプルな図柄が 当時来航した南蛮人たちにうけたと言う





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                       花鳥蒔絵螺鈿洋櫃 江戸時代初期  京博蔵
やがて 日本の蒔絵工芸に魅せられた 西洋人たちはキリスト教の祭礼具や西洋家具にも蒔絵を施す注文をします この「花鳥蒔絵螺鈿洋櫃」はかなり大きなもので 金粉を蒔くだけの平蒔絵でなく 螺鈿(貝殻)などで表面がびっしりと覆われています とても 当時日本で作られたものとおもわれないような 輸出用の「南蛮漆器」の誕生です




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        楼閣山水蒔絵ポプリ入れ 江戸時代  ワデスドン・マナー Waddesdon Manor蔵
もともとは 日本で作られた 蒔絵を施した 漆器の蓋付壷と下皿だけど 輸出されたあと パリの金工職人がポプリ入れに改造したものです 実に面白いですね 日本では 漆器に金属の取っ手などはなじみがないですが 西洋人の工夫には驚きます ちなみにこの取っ手はヘビですよ!




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    唐子ジャパニング書き物机  17〜18世紀 パリ装飾美術館蔵 Museum of Decorative Art of Paris

17世紀も終わりになると オランダ東インド会社は漆器の取引をやめてしまい Japan蒔絵の希少価値がさらに高まる そこで ヨーロッパでは漆が手に入らないので ニスを使った蒔絵の模造品「ジャパニング」が作られるようになった この書き物机もそれで ポンパドゥール侯爵夫人のためにパリのニス職人マルタン一族が作ったものらしい
完成当時の鮮やかなブルーの色は 漆では表現出来なかった色だという しかし ニスは時間とともに酸化して色褪せてしまう 絵柄は 日本からの蒔絵の絵柄をまねたのだろうが なんとなく人物が中国風で 犬が洋犬になっている


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       蒔絵鶏形小重箱 江戸時代  ヴェルサイユ宮殿美術館蔵Museum of Palace Versailles

18世紀のヨーロッパはロココ様式が全盛となり 王室や貴族の間では中国風の意匠「シノワズリ」(中国趣味)と呼ばれる陶磁器や装飾品が流行して 同じく日本の蒔絵も大人気になります その当時は(今も変わりないけど)ヨーロッパから見たら 中国も日本も一緒だったのでしようかね・・・ なかでも 母親マリア・テレジア(1717〜1780)のコレクションを引き継いだマリー・アントワネットのさらに収集を重ねた膨大なコレクションは 日本では現存品がないものばかりだという

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               マリー・アントワネット(Marie Antoinette 1755〜1793)
今回の展示も マリー・アントワネットが実際に手に取り眺めたであろう 素晴らしい香道具やミニチュアのような小箱などが数多くあります これらを観ていると  マリー・アントワネットじゃなくても ひとつ欲しくなりますね 江戸時代には 京の町の漆器の店先で売られていたものだそうで こういうものを今買うとしたらいくらくらいするのでしょうか・・・  


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           「マリー・アントワネットMarie Antoinette」 2006年 Columbia Pictures 
実際のヴェルサイユ宮殿内で撮影したというから さすが コッポラの娘と思っていたのですが 「ダ・ヴィンチ・コード」でもルーヴル美術館内で撮影許可がおりたし・・・フランス政府?のふとっ腹!! 映画として観るべきものは あの観光客には厳重警備でうるさい立ち入り禁止場所の宮殿内が観れることくらい・・ 映画の内容は・・・・・マリー・アントワネットや宮殿内の生活が史実のイメージと違って? 好き嫌いが分かれるかな・・・・ ちなみに Japan蒔絵の小物は登場しません


さて 280点以上もの蒔絵作品をたっぷり堪能して 本館を出て 平常展示館へ 


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                         京博   平常展示館
京博は平常展示館の建替え工事のために12月8日より 新平常展示館完成まで 特別展覧会開催期間以外全館休館になります ということで 12月7日まで 京博所蔵や寄託されている 素晴らしい国宝 重文の数々が一般公開されています 

国宝への道 いざ!京都国立博物館へ」 平成20年11月6日(木)〜12月7日(日)平常展示館 絵画8、9、10室、書跡13室


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                     伝源頼朝像 神護寺蔵  京博委託 国宝


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                      伝平重盛像 神護寺蔵  京博委託 国宝


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                       明恵上人像 高山寺蔵  京博委託 国宝

なまじ そんじょそこらの展覧会よりすごい展示内容です・・しかし だれもこの展示を知らないらしく しばらくの間 源頼朝像や明恵上人像などの国宝や重文に囲まれて展示室に私ひとりきりでした・・・最高!   

さらに

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                       鳥獣人物戯画 乙巻 高山寺蔵  京博委託 国宝



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                      日本書紀巻第二十四 <岩崎本>  京博蔵 国宝


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                      教行信証 親鸞筆 坂東本 真宗大谷派蔵 京博委託 国宝


などなど 20点の国宝を一挙公開 もちろん 重文の作品も数多く展示してありました 最近の夜行性の私にはまぶしい Japan蒔絵と国宝の展覧会でした

                               つづく  大和大路(伏見街道)を東福寺へ

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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
「japan 蒔絵展」こちらでも開催するみたいで、楽しみです。 本当に一体いくらくらいするんでしょうね。 江戸時代は一般の庶民でも買えたのでしょうかね。
源頼朝像は、教科書に載っている有名なやつですね。 たった独りで源頼朝像と対峙出来たのは贅沢な経験でしたね。
大神太郎
2008/11/16 22:23
こんばんは。素晴らしい蒔絵の展覧会ですね! ヴェルサイユにあるニワトリ、白いのに、蒔絵なんですか?! びっくりします。高台寺が蒔絵のお寺だと初めて知りました。華麗な提子、ねねさん←大河ドラマでお馴染み が使用なさったのかと思うと、親近感がわきます。
京都国立博物館は10年以上行っていません。写真を見て、やはりステキな建物だと懐かしく思い出しました。 それにしても、いいなあ!
明恵上人の本物をご覧になって! 私は高山寺でレプリカをありがた〜く
拝見してまいりました(涙) とても楽しませていただきました。ありがとうございます。
サファイア
2008/11/16 23:17
おはようごさいます
本当にいくらくらいするんでしょう・・・輪島塗なんかちょとしたものなど何万円もしますからね それよりもあれほど 精密な細工をする職人さんのほうがもういないのではないですか?・・・・
源頼朝像は足利直義ではないかといわれていますが 頼朝だといわれるほうが私たちになじみがありますね 観たのは初めてというわけではないのですが 薄暗い展示室でひとりで対面していると 武者ぶるいをしますね

「japan 蒔絵」は江戸の六本木 サントリー美術館でも開催(12月23日〜)しますのでぜひ 行かれることをお薦めします  かわいい蒔絵の小物は欲しくなりますよ  
残念ながら 明恵上人像だけは そちらに行けそうもないので 京都までお手数ですが足を運んで下さい・・えっ・・ふざけるな・って・・・
ご・ごめんなさい
なぎさの民俗学者
2008/11/18 09:53
はじめまして。
サファイアさんに伺って、参りました。
私、11月の最後の週に京都に行ってまいりました。
こちらの記事のおかげで、「国宝への道」を見に行くことができました。私は明恵さんのファンなものですから、本物の上人像を生で見ることができ、とっても嬉しかったです。
時間がなくて、蒔絵は見れなかったので、こちらは東京で見ます。
頼朝、重盛像を、生でしかも対で見ることができたのも、嬉しいおまけでした。
ありがとうございました。
norako
2008/12/09 22:34
こんにちは norakoさん
明恵上人像の本物を観る事が出来てよかったですね きっとサファイアさんがくやし涙を流しておられると思いますよ 
しかも今回の国宝の展示物は通常展示されていないものばかりで 次にいつ観られることやら・・
「japan 蒔絵」は ぜひ サントリー美術館で御覧ください  びっくりしますよ 
なぎさの民俗学者
2008/12/11 09:24

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