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zoom RSS ルノワール伝統と革新 国立国際美術館へ「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢」に会いに行く

<<   作成日時 : 2010/04/27 11:16   >>

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大阪は中之島の国立国際美術館で開催中の「ルノワール伝統と革新」展(6月27日まで)へ行って来ました ルノワール展は京都国立近代美術館の「ルノワール+ルノワール」展  国立国際美術館は「ルーヴル美術館展 美の宮殿の子どもたち」 以来です 混むといやなので 平日に出かけました


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美術館最寄の京阪渡辺橋駅もルノワールのあの人が・・・・


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はやる気持ちを抑えつつ 地下道を・・・・


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地下から地上に上がると このところの猫の目状態の天気で・・風と雨の中を国立国際美術館に到着


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                  入り口へ ここににもあの人が・・・・




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拍子抜けがするくらい 人がすくない・・・ほとんど 貸切状態で観ました 私が観終わったとたんに 物凄い人が入って来ました  一体どうしたのでしょうか・・・・雨がやんだから?




会場は 4つのテーマに別れていて それぞれに関連した作品を国内外から展示しています 


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                 団扇を持つ若い女 1879 クラーク美術館蔵

これはよく知られた作品ですね 当時流行したジャポニスムを取り入れ 女優のジャンヌ・サマリーを描いた作品 原画をよく観ると 人の肌の部分とそれ以外の筆のタッチがまったく違います 女性の顔などはまるで薄化粧をしているように丁寧に筆を使っています 背景に緑の色を効果的?(意図的)に使っていますね





                      泉 1910  岐阜県立美術館蔵 

ルノワールが描く 裸婦は どうも母性を感じさせるというか 言葉が悪いが 安産型の女性というか 本来の生物としての女性(雌)の理想形なんだけど・・・今の若い女性方には受け入れがたい体型なのかな・・  これと 同じ構図の絵が 大原美術館にありますね 


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                      泉による女 1914 大原美術館蔵   今回展示なし


こっちの絵は大原孫三郎の求めに応じてルノワールが描いた?とされています  見比べると なんだか こっちの絵は精彩にかけるというかなんというか それもそのはずで 当時 ルノワールはリュウマチを患っていて 満足に筆を持てなかったんです それでも描くという執念はあったので よく写真にあるように 手に包帯を筆と一緒に巻いて描いたんですね


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                 花瓶の花 1866    ワシントン・ナショナル・ギャラリー 蔵           


ルノワールは人物だけでなく 静物画もかなり描いています が あまりイメージが結びつかないのか 「こんなん 描いてはるわ」と大阪のおばちゃんたちが言っていました  静物画に関してはルノワールはわりとリラックスして描いているような感じですね




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                      テレーズ ベラール 1879  クラーク美術館蔵

テレーズちゃんですよ・・・いやぁ〜いいですね 江戸の方はこれを観れただけで満足するしかなかったとか・・・ しかし この落着きと利発で知的な雰囲気はなんでしょうね 13歳だそうです テレーズちゃんに較べたら 私の娘などは(17歳ですが)お子ちゃまですよ・・・・






で 今回 大阪展のみの公開ということで・・・・・・・・・・・・・・・・



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              イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢 1880〜1 E. G. ビューレー・コレクション財団蔵        

本物を観賞出来るとは思っていなかった・・ これまで 日本公開は今回を含めて2回だけ(前回は1990年に横浜美術館) あまり 人がいないことをいいことに 長い間 観賞いたしました じっくりと隅々まで・・・変態じゃないよ・・・傍らの監視員のお姉さんが 変な顔をしていましたが・・・・ しかし ほんものを観るまではわからないこともあるものです 絵はあのおなじみの額に入っていて 薄いガラスがはめ込まれています 胸のところの飾りやスカートの白いところの絵の具がかなりラフに盛り上がっていました 肌の色や背景の深い緑の色などは印刷物や複製画で見るのと全然ちがいますね あの色は印刷とかで再現出来ないのではと思います  ずーっと 画集などで観て来た絵なので それが頭の中に刷り込まれていたから 本物をこの目で観た衝撃は強かったですね・・・


イレーヌ・カーン・ダンヴェール・・・・1872年9月20日に ユダヤ人銀行家ルイ・カーン・ダンヴェールの3人姉妹の長女として生まれる  1891年に19歳でユダヤ人銀行家カモンドと政略結婚させられ 長男ニッシムと長女ベアトリスが生まれるが 1902年に離婚 子供のためにと1903年に自ら10歳年上の伯爵と再婚するが子供に恵まれず しかも 1917年には長男ニッシムを第一次世界大戦(ロレーヌで戦死)で失う 1924年に再び離婚 ナチスの迫害を逃れながら ベアトリスの世話で余生を送りますが 1943年にベアトリスが 自身も1963年11月25日に孤独のうちに亡くなりました 享年91歳   私がこの絵に惹かれるのも この8歳の少女の辿った数奇な人生を知っているからかもしれません まさに薄幸の美少女ですね イレーヌの絵はナチスに没収され 一時ゲーリングが所有していたともいわれている 戦後 オランジュリー美術館に収蔵されていた絵の所有権を主張して彼女のもとに半世紀ぶりに帰ってきました 後に E. G. ビューレーが彼女から絵を買い取った 



展覧会を見終わった後 外へ出ると 雨があがっていました 夕方 家人と梅田で待ち合わせ(家人は休日に友達とルノワールを観に行くらしい)  私が興奮しながら 話すのをあきれたように聞いておりました 憧れの名画を観たのだから 今日は奮発して レストランで食事を・・・と思いきや 「居酒屋に行きたい」のひとこと・・・で ルノワール観賞のあと つくねを食べることになりました・・・とほほ




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           「だから・・映画ばかり観ないで 名画も鑑賞しなきゃ・・ダメだよ

                                           今日は これまで


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コメント(4件)

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はじめまして!きみひと@と申します。
やはり、今回イレーヌ嬢が来ているということが、今回の展覧会のポイントですよねw
自分のブログも、ルノワール関連の話も載せているので機会があれば、是非遊びにきてくださいね!
http://oibe.blog52.fc2.com/
きみひと@
2010/04/27 13:06
きみひと@さん コメントありがとうございます 今回のルノワール展は「イレーヌ」に始まり 「イレーヌ」に終わるという感じの展覧会ですね ブログの方にも遊びに行かせていただきます 
なぎさの民俗学者
2010/04/28 14:35
昔から「イレーヌ」の絵は美少女だな〜と思うだけで見ていましたが、モデルの少女のその後の人生まで考えがおよばなかった・・です。 イレーヌ嬢とルノワールとなぎさの民学さんが「イレーヌ」の絵を介し、時空を越えて出会えたのではないでしょうか。 それと、写真の方はジーン・セバーグじゃないですか。 懐かしい。
大神太郎
2010/04/28 17:22
「イレーヌ」の絵に関しては まだ気になることがあります 絵を所蔵していた エミール・ゲオルグ・ビュールレという人は 精密機械・武器製造会社エリコン・ビュールレ社のオーナーをしていました 戦前から三菱グループと付き合いがあり あのゼロ戦の機関砲はエリコン社のライセンスです ほぼ非公開同様の絵を戦後 2回も日本に出品するのはそんなところからか? ビュールレはドイツ人でナチスとも付き合いはあったと思います ナチスはユダヤ人が所有する美術品を略奪 その多くは返還されていません  略奪された美術品のいくつかは スイスに流れたといいます ビュールレが手に入れた「イレーヌ」もそのように カーン・ダンヴェール家から略奪された可能性があります・・わかりませんが・・
写真はジーン・セバーグですよ ヌーヴェルヴァーグの金字塔「勝手にしやがれ」の一場面に「イレーヌ」の複製画が・・・ 映画公開時 イレーヌ本人はまだ生存していましたね 世界的名画のモデルになった人の人生とはどのようなものだったのでしょう・・・・
なぎさの民俗学者
2010/04/29 12:33

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