なぎさ

アクセスカウンタ

zoom RSS 最近の話題から ロイヤルウェディングからローマ軍団まで イギリス特集

<<   作成日時 : 2011/05/08 17:37   >>

トラックバック 0 / コメント 4

去る 4月29日に結婚式をしたウィリアム英国王子とキャサリン妃のご両人・・・ 日本ではおめでたい話題を長々と報道するような状態じゃないのですが 本国イギリスでは・・・・新婚旅行の行き先はどこだの ウェールズの自宅の張り込みをして 近所のスーパー「ウエイトローズ」でショッピングしただのと 話題がつきません



画像



チャールズ皇太子と故ダイアナ元妃の長男で王位継承順位2位のウィリアム君ですが 英国民に不人気?のパパより 「ウィリアム王子を次期国王に!」と言う声が 夜毎のパブで真面目に議論されているとか・・・・しかし このご両人 良くも悪くも現代っ子ですね・・・緊張感がまったくねぇ〜 衛星中継がハイビジョンだから なんかウェストミンスター内部が映画のセットみたいだったし・・・・


パパのチャールズ皇太子(といっても還暦過ぎてますが)とママの故ダイアナ元妃の離婚 そしてパパの愛人カミラ・ローズマリーとの不倫と再婚 そしてママの愛人との事故死・・・ごく普通の一般家庭よりスキャンダラス?ですね英国王室は・・・ 

英国王室といえば ついこの間 こんな映画が上映されていました


画像

             英国王のスピーチ The King's Speech  2010  Momentum


実在する人を演ずると アカデミー賞を貰える確率が高くなるというジンクスがありますが コリン・ファースが英国王ジョージ6世(1895〜1952)を演じ 口の中にビー玉を詰め込むという演技で見事 アカデミー賞を獲りました・・失礼

このジョージ6世(ヨーク公アルバート)は不運な人?で お兄ちゃんのエドワード8世(1894〜1972)があのウォリス・シンプソン(1896〜1986)との「王冠を賭けた恋」で国王を退位したために 自分にお鉢が回って来てしまったわけです アルバートは 小さい頃から父ジョージ5世の厳しい躾で 吃音ぎみになっていたんですね このあたりのエピソードなどは 映画を観てもらうことにして・・・・マイケル・ガンボン演ずるジョージ5世は 似てましたね ヘレナ・ボナム・カーターのエリザベス皇太后は可愛すぎ・・・です


まあ とにかく ちょっと変った人だった・・・失礼・・・自分に正直だったエドワード8世のドタバタ劇がなければ ウィリアム君も人生が変わって キャサリン嬢と結婚どころか・・・・いや・・・生まれてさえいなかったかも・・・



さて もうひとつイギリスに関した映画というと


画像

                      The Eagle  2011   Focus Films






イギリスの作家ローズマリ・サトクリフ(1920〜1992)が1954年に発表した歴史小説「第九軍団のワシ(The Eagle of the Ninth)」の映画化です 



画像

                         第九軍団のワシ    岩波少年文庫


第九軍団というのは 古代ローマの軍団です  これはカエサルが創設したもので(カエサルは それまでのローマ軍を各地域ごとに方面軍団を分けて編成し直した それが その後のローマ軍の正式軍団編成になった ちなみに この方面軍団制を日本で取り入れたのは 織田信長)ブリテン(イギリス)に配属された  

さて カエサルのころから 150年ほど後のトラヤヌス帝(53〜117)の頃の117年 イングランド北部のエブラークム(現在のヨーク)に駐屯していた 第九軍団が カレドニアへ進軍したまま 行方をくらませてしまった
19世紀になって エブラークムから300kmも南のシルチェスター(ここも 古代ローマの建設した都市)で 羽のない鷲の飾り(第九軍団の軍団旗)が見つかった  えっ・・・どうしてという歴史的な未解決の謎ときを 負傷して除隊した元百人隊長マーカス・フラビウス・アクイラを主人公にして 解き明かしていくのが この本です  友情あり 親子愛あり 恋あり 戦いありで  実に面白い本です  中学生の頃に 古代ローマに興味を持つ私に先生から 「ガリア戦記」とこの本を読むように薦められました  映画の方は 設定やストーリーが少し違っているし かなり消化不良を起こしているので ここは 原作を読んでから 映画を観ることを・・・絶対お奨めします



さて ここで 歴史的事実をかいつまんで書きます 
古代ローマのエブラークム駐屯の第九軍団が ローマの歴史から消えたのは事実です (60〜61?頃の女王?ブーディカ率いるケルト族の連合軍に全滅させられた第九軍団とは違います)  第九軍団はヒスパナ(ヒスパニア人の混成部隊?)と呼ばれておりました もちろん ヒスパニア人を起用したのはカエサルで それは そのまま 第九軍団の伝統となりました そして 問題の第九軍団が ローマの歴史から消えたのは トラヤヌス帝からマルクス・アウレリウス帝(121〜180)の頃ではないかといわれています  なぜ消えたのか 今もって謎のままです

それから 19世紀になって レディングの郊外のシルチェスター(古代ローマ都市のカレバ・アトレバートゥム遺跡)から 鷲の飾りが発見されたのも事実です


画像

                  発見されたブロンズ製の鷲の飾り    A bronze eagle at Reading Museum


軍団旗の上に付ける鷲の飾りなんですが 果たしてこれが 第九軍団の軍旗の飾りかどうか・・・・いやいや このブロンズの鷲が 一体なんのものなのかわかっておりません  サトクリフは この鷲が発見された時に この鷲の飾りが第九軍団の軍旗のものだと考えて失踪の謎ときを考えついたのでしょうね つまり シルチェスターで見つかったということは マーカスは無事に軍団旗を取り戻したことになっています
ちなみに このなんなのか わからないブロンズ製の鷲はイギリスのバークシャー州(Berkshire)のレディングにあるレディング博物館に展示してあります



画像

                 プリマポルタのアウグストゥス    Musei Vaticani


有名なプリマポルタのアウグストゥス像です  軍装姿のアウグストゥスですが この人はほとんど 戦場には出向かずにアグリッパにまかせっきりにしていました それなのに こんなかっこいい像を造らせて 帝国内にばらまいています  そしてこの像の胴の飾りが ローマ軍団の象徴である軍団旗を その軍団の使命が終わるごとにローマに返還している場面を描いています



                                            ということで おわり      
                    




画像

    「諸君 私は映画に入るまでは 栄光あるイギリス陸軍の大佐Colonelだったのだよ  
                                     ウィリアム王子は私の後輩というわけだ





テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
「The Eagle」という映画、面白そうですね。第九軍団、消えちゃいましたね。 民学さんの見解はどうですか?。
大神太郎
2011/05/13 12:14
私は 歴史の専門家じゃないので 世界史も高校の教科書に載っている程度のことしかわかりませんよ・・・・ ヒスパニア人(スペイン人?)で編成された カエサル創設の栄光ある第九軍団ですが 当時のイングランドは辺境の地 しかも絶え間なく蛮族との戦いというか小競り合いがあって しだいに 温和な地方から出て来たヒスパニア人は 厭戦気分になって 脱走者が続出し 軍団そのものが維持できなくなった・・・というのが 大方の歴史学者の見解です もちろん ローマにとって そのような事態は不名誉なことです ローマでは そういう不名誉なことは歴史(公文書や碑文)から抹殺(刑罰としてもある)してしまうことがあるので 第九軍団も歴史から消されたのかもしれません 
なぎさの民俗学者
2011/05/14 16:23
こんにちは!お久しぶりです!
ロイヤルウェディング中継長々と観てしまいました(^^)ひととき、現実逃避!この写真はそっくりさんですか?なんか違う!
ウエストミンスター寺院の中もじっくり見れたし、英国教がどんな儀式を行うのかもじっくり見れてそれはそれで、興味深かったです♪
ヘンリー王子の方が、ウインザー家の血を濃く受け継いでいる感じ!

ヒスパニア人のローマ軍団といえば、「グラディエイター」のマキシマスしか浮かばないsasapandaですが、イングランドまで遠征していたのですか!
マルクス・アウレリウス帝の頃一番国土が拡大したんですよねローマは!
ならば納得!
「the eagle」日本公開はあるでしょうか?ジャック・バウワーのパパのお顔もチラリと見えましたが…   小説も面白そうですね!子供の頃冒険小説大好きでした(^^)
sasapanda
2011/05/15 18:15
sasapandaさん ありがとうございます ウィリアム&キャサリンの写真が違っていました ウィリアムくんは始終 赤い近衛服だったですよね・・・写真UPした後 確認を怠りました・・・反省 そっくりさんのイメージ写真でした・・・
「The Eagle」の日本公開は未定です(字幕・吹き替え作業もまだで 日本でのDVDの発売も未定です 輸入盤でしか観れません 日本公開はどうでしょうか・・映画より原作がいいし 日本にはなじみのない物語ですからね・・・微妙
なぎさの民俗学者
2011/05/17 07:20

コメントする help

ニックネーム
本 文
最近の話題から ロイヤルウェディングからローマ軍団まで イギリス特集 なぎさ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる