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zoom RSS 第64回正倉院展 奈良国立博物館   奈良散歩その1

<<   作成日時 : 2012/11/05 14:05   >>

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こちら 上方は穏やかな気候が続いております 時折降る雨ごとに気温が下がって来ています もうまもなく冬の到来ですな みなさんの地方は どうですか


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                           第64回正倉院展       奈良国立博物館
                                            10月27日(土)〜11月12日(月)


というわけで 穏やかな秋晴れの日 奈良へ出かけました まずは正倉院展へ


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                           奈良公園  柳茶屋


今回の 正倉院展は大変混雑するだろうと思い 早めに奈良に到着 茶飯で有名な 柳茶屋もまだ開いていません・・・11時30分から営業ですから仕方ないけど・・・


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     朝 早い時間なので 奈良公園も人がまばらです この後 このあたり一帯が人の波に飲み込まれてしまうのですが 今はそんなこと どうでもいい  で 急ぎ奈博へ




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                         急げ 急げ  奈博へ




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        開館30分前なんですが すでにスタッフの人が大わらわの状態です




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覚悟はしていましたが 長い列がすでに・・・京博なら 後輩がいるので強権を発動して・・・奈博は誰もいないからな・・・・いえいえ いけません ちゃんと並んで開館を待ちましょう(京博でもちゃんと並んでますよ)  奈博は 特別展 天竺へ〜三蔵法師3万キロの旅以来ですな 正倉院展は 4年ぶりです  とにかく 正倉院展は人が多いのがイヤなんですが・・今回は 瑠璃坏が出品されますのでね・・・いつもより待ちの列が長い これ目当ての人が押しかけているんでしょうね



ということで 約1時間ほどかけて 展覧会場へ・・・・・はあ〜 しんど〜



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                       銀平脱八稜形鏡箱  南倉 

木型を用いて動物の皮で箱の形を作ったあと 黒漆をぬり 銀を使った「平脱」という技法で花やクジャクの文様を描いています 「平脱」とは金や銀の薄板を切り抜いて作った文様を 漆ぬりの面に貼はり付け さらにその上から漆をぬり 乾いてから小刀などで漆の膜まくをはぎ取るという手の込んだものです この鏡箱には鍵も付けられています 神社などの御神体の鏡などは 白木の箱に入れられていることが多いけど・・・ 





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                       密陀彩絵箱   中倉   

密陀彩絵は 漆地に膠絵を描いた上に油をひいたもの この密陀彩絵箱は 丁香などをいれた箱で 空想上の動物である鳳凰とパルメット唐草(忍冬唐草)が描かれている  温故知新ですな 現代のデザインを学んでいる人たちには 参考になるような斬新(笑)な絵柄です





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                           銅薫炉   中倉





本体は銅製で直径24.2cm 衣服や寝具などをかぶせて香をたき込めたとされる 用途からすると安定性が求められるはずだが なぜ球形なのか 内藤栄・同博物館学芸部長補佐は「形や内部の構造から 意図的に転がってもよいように作られたのは間違いない しかし その理由はわかっていない」と話す・・・・・いや これは 単に当時の人たち(中国の)が内部の羅針盤構造が珍しいというか 面白いというか・・ほんでもって 転がして趣向を愉しんだのでしょう 私だって こういうもので蚊取り線香入れがあれば 欲しいです 転がして遊ぶ・・・ 正倉院には 同じ構造の銀製の薫炉もあります 






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                        木画紫檀双六局  北倉 


正倉院には他にも 双六盤がありますが この双六盤は聖武天皇が愛用したとされるもの 向かい合って座った2人が盤の上に駒を並べ 陣地を取り合うゲーム いわゆるバックギャモン似ですな さて双六とは 大陸(中国)あたりから 日本に伝わったとされていますね 中国の「隋書」の東夷伝の倭国の条に「(倭人は)博・握槊・樗蒲の戯を好む」とあり この握槊とは 双六の事ではないかとされています 「日本書紀」天武天皇の十四年(681)に「辛酉に天皇大安殿に御して王卿等を殿の前に喚して博戯せしむ」とあり この博戯も双六だと考えられています その8年後の持統天皇の三年(689)には「十二月己酉朔丙辰 禁断雙六」と 日本最古の双六の禁令が出されている 今も昔も「賭け事はほどほどに」ということですかね






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                      紫檀小架  南倉 

物?をかける道具らしいが 用途ははっきりしないという 実物はそれほど大きくもないし どちらかというと華奢な作りというべきか 象牙に彫り込んで文様を描く「撥鏤」がなされている 敦煌の仏画にこれとよく似たものが描かれている 仏事の時に経典か仏画などを広げて飾ったものかもしれません






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                         螺鈿紫檀琵琶    北倉 

聖武天皇が愛用(一説には光明皇后愛用の琵琶ともいう)したとされる四絃の琵琶  四絃琵琶は古代ペルシャ生まれで 現在の琵琶のもとになったといわれている  槽の中央左右に2羽の人の顔をもった得体の知れない鳥が螺鈿されている  これは「迦陵頻伽」といってヒマラヤや極楽浄土に住むといわれる想像上の鳥で その鳴き声は美しく妙なる音とされていて 仏の声のようだといい伝えられて いる この人面鳥の顔ですが 山科 けいすけの漫画に出てくる人物に似てますね







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                        紅牙撥鏤撥   北倉 


象牙ぞうげの表面を紅色に染めた後 表面を彫ほって白い部分を出して文様を出す「撥鏤」の技法が使われている琵琶のばちです 色が剝げているいるのは 実際に演奏に使っていたからという






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                      斉衡三年雑財物実録   北倉 
   
斉衡三年というから 856年に正倉院の御物を点検した時の記録 もちろん 東大寺の僧たちが点検しています







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                           瑠璃坏  中倉 


今回の目玉はこれでしょう  展示の一番最後にあるのかと思いきや 中ほどにわざわざこの瑠璃坏のために展示部屋を設けていました これを見るのに2通りのコースがあり 最前列で見るコースと後ろからとりあえず眺めるコースです 私は それゃあ当然 かぶりつき・・失礼・・最前列コースですよ 30分並びましたが・・(混んで来ると2時間くらい並ぶらしい・・)
一生に一度 見られるかどうかのお宝です  正倉院の御物は実物より 写真で見るほうがきれいなんですが(笑) 瑠璃坏は違いました 写真より 断然 実物です ライトのあて方にもよるのでしょうか(今回のは 真上から一光源) いわゆるプルシアンブルーといわれる色彩が千年以上も前のものとは思えない輝きを・・・よく見ると ガラスの中に 小さな気泡がありますね 今なら粗雑品なのでしょうが この気泡さえも含めて「千年ガラス 瑠璃坏」ですね 存在感があります 

 以前 第60回 正倉院展 見どころで白瑠璃碗を紹介して 来歴などの私見を述べさせていただきました 
瑠璃坏の来歴については 詳しいことはわかりません 韓国の松林寺で1959年に発見された 舎利杯が 正倉院の瑠璃坏とよく似たデザインであるのは有名です


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                      松林寺 舎利杯  6〜7世紀   国立大邱博物館蔵


瑠璃坏のデザインはササン朝ペルシャにみられるものだそうで 瑠璃坏の銀製の脚の部分はその文様から 朝鮮の百済製といわれている  遠くペルシャで造られたガラス製品が シルクロードを径由して 百済へ そこですばらしい職人技の銀製脚を付けられて 日本に渡ってきたんですね ちなみに ガラス器と銀製脚をくっ付けているのは東アジア特産の漆だそうです もともとはガラス器と別にガラスか木製 金属製の台があったと思われます 古代ペルシャやローマの人たちはこれで ワインや果実酒を飲んだのでしょうか


                                          ということで おしまい

                              次回  奈良散歩その2  春日大社へぶらぶら  


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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは!
正倉院展は毎年開催されているのですか?
近くの方は良いですね♪
教科書で見た事しかない瑠璃坏を間近で見られるなんて…
琵琶の螺鈿も美しい!
「迦陵頻伽」の響きが好き♪京都に小物を扱うお店が有りましたよ♪
お香を買いました(^^)
正倉院の御物はオリエンタルな香りがいっぱいですね♪
sasapanda
2012/12/01 00:34
sasapandaさん こんばんは 
なかなか自分のパソを見ることが出来ないので遅くなりました
正倉院展は とりあえず毎年開催されていますよ とにかく建前上 御物の虫干し?と点検(現在は新しい宝庫が出来ているので 毎年虫干ししなくてもいいし 御物の増減も今はない)なんですが そのついでに 下々の者にもちょこっとだけ見せて進ぜよう・・・というわけですな
瑠璃坏は 今 自分の目の前に現物がある・・・ということが不思議に思えるほどでした
千年以上も前のガラス・・・少し触ってみたかったですね
なぎさの民俗学者
2012/12/08 01:11

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