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zoom RSS 奈良の若草山に登る  奈良散歩その2

<<   作成日時 : 2013/04/18 18:12   >>

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さてさて 若草山に登る 奈良散歩の続きです
春日山遊歩道をトコトコ歩いて(登るというよりは 歩くというほうがいい)頂上まですぐそこまできましたが その前に・・・・


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どうでもいいのですが このところ 奈良の街角でよく見かける 鹿注意!!の掲示版 始めて奈良に来られる方はよく読んで下さいよ 鹿怖いよ


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                     さて 気を取り直して 頂上へ向かいます


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                         頂上が見えてきました



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                            若草山山頂(三重目) 342m      


若草山・・・ご存知の通り 三つの笠を重ねたような山(一重目 二重目 山頂(三重目)なので三笠山ともいいますが 古くは つづらやま(葛山 葛尾山 または 九十九山 九折山 )とも呼ばれていました 現在 若草山は 木が生えていませんが いつ頃からなのかというと よくはわかりません 


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                       東大寺境内図(756年)  
 
奈良時代の東大寺境内図には若草山あたりには 木々が描かれていますね  木がなくなったのは 現在も行われている山焼きと関係があるのかないのか・・・わかりませんが 若草山の山焼きについての一番古い文献は鎌倉時代の「南都年代記 1255年」で 農民が若草がよく生えるように新春に野焼きを行った?との記述があり この野焼きをめぐって 東大寺と興福寺が 以前からの因縁(境界争い?)で争いごとをしたという その頃には 今のように禿山?だった可能性が高い 

さて若草山の山焼きは すでに鎌倉時代以前あたりから 行われていたのですかね?  春日山は本来 興福寺の神域ですが 若草山は東大寺と隣接していますよね・・・これが微妙にどちらの所属かわからない・・・昔から東大寺と興福寺で若草山の取り合いをしていたのは事実ですが そのことと若草山に木が一本もないこととか 山焼きをすることとかの因果関係までわからないのです   今のような山焼きの習慣の起源は・・・これも通説ですが・・・江戸時代(1760年) 東大寺と興福寺の山焼きの延焼防止統制と境界争いを奈良奉行所が調停して 若草山を5万日の預かりにしたことから始まると言われるけど これもまたよくはわかりません 

明治になると若草山は県の所有地になり公園化され 明治11年2月23日に途絶えていた若草山の山焼きが復活します 現在のように夜間行事となったのは明治33年2月17日です



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まあ 薀蓄はさておいて 若草山からの眺望を観ましょう あいにく 天気がいまひとつで寒くはありませんが風が強く薄靄がかかっております 前方に見える山は御蓋山(春日山連山)297m 武甕槌命が768年に白鹿に乗り天降ったとされている神域があり山頂は禁足地になっており 一般的には登れません 平城京遷都以前からの甘南備信仰の山だったと思われます 現在 若草山を三笠山 この山を 御蓋山と書いて区別しています


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                 奈良市街を眺望 手前は若草山の二重目


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おわかりとは思いますが 頂上付近(三重目)からだと 東大寺の伽藍などはみえません 下に見える白い建物は二重目にある料金所・・・・つまり 若草山に東大寺側から最短距離で登って降りる場合 なにがしかの金銭を払わなければいけない 距離はあるが春日山遊歩道(北ルート)を使えば 頂上までは行ける(二重目 一重目には行けません)


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さて 知っている方もおられるとおもいますが 若草山には 古墳があります 立ち入り自由なので登ってみます



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鶯塚古墳(旧鶯陵)ですな この石碑は 1733年に「五畿内志」の編者である並河誠所(1668〜1738)が 鶯陵を磐之媛陵墓とし 東大寺の僧康訓とともに建てたもの 全長103m 前方部幅50m 後円部径61m 高さ9m 南に前方部をもつ古墳時代前期の前方後円墳 

清少納言が枕草子第十七段に「みささぎは うぐひすのみささぎ かしはぎのみささぎ あめのみささぎ」と書いている 「うぐひすのみささぎ」がこの古墳と言われていますが 私的には違うと思いますね どれも平安時代には前時代的な無粋な前方後円墳を清少納言がみささぎといえば・・・で選ぶとは思えません うぐひすのみささぎは大阪磯長陵(孝徳天皇陵)? かしはぎのみささぎは柏原陵(桓武天皇陵)? あめのみささぎは山科陵(天智天皇陵)? ・・・あたりではないでしょうか

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   もちろん若草山の頂上にある この古墳の後円部が若草山の最高峰です・・・三等三角点がありますな               


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古墳頂上からの眺め 遠く金剛生駒山地を望みます  1300年前 平城京はどのように眺められたのでしょうかね・・・・             


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       反対側の 春日山原始林   古墳の側面には 葺石がごろごろ残っていますね 



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                 さて それでは 二重目のほうへ行ってみましょう



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                料金ゲートを通らないと二重目にはいけません



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                  料金所で金150円を払うと このような半券をいただきます



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三重目と二重目の境にある谷間です 野草を採っている方がおられます 若草山はまったくの禿山というわけではなく 所々 雑木が生えていたりしています


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       二重目に着きました   ここからだとようやく 興福寺や東大寺の伽藍が見えます





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                 二重目から 先ほどいた三重目の方を眺めます




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さて 一重目の方へ下りましょう 登山道は直線的に降りるのではなく つづら折りです 奈良の街が眼下に広がります すばらしい




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                            花山(春日山連山) 497m


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  一重目付近  こうしてみると 木々が根こそぎ引き抜かれて 禿山になっているのがよくわかります



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一重目まで降りてきました ここまでくると 奈良の街が 間近くにみえます それにしても 今日は鹿がみあたりませんね いつもなら このあたりまで来るのですが


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よく 使われる 大仏殿のアングル これだけよく見える場所だから 東大寺としても ぜひとも若草山を寺領にほしかったでしょね



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                      一重目入り口(出口)にある売店



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一重目からは階段を降りますが これが登るときにつらいのです くれぐれも 中高年のかたは 私のように春日大社の方から 春日山遊歩道で登られることをお奨めします

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                若草山の芝生のイメージがあるのはこのあたりのこと


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                    さて 最後の直線階段を降ります



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                 やっと 麓まで降りてきました 今 降りてきた階段登山道




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                    北ルート登山道のゲート(料金所)が見えてきました


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ゲートを抜けると お土産屋さんが軒をならべ 古都の賑わいが戻ってきます  お疲れ様でした





おまけ  手向山八幡宮



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手向山八幡宮(東大寺八幡宮)は聖武天皇が大仏造営の時 建立の守護神として749年に宇佐八幡神を勧請したことに始まる  宇佐八幡神が豊前豊後以外の土地に勧請された最初の八幡宮といわれる 石清水八幡より古いですね 750年2月 一品八幡神を迎え神仏習合の形となり 東大寺の鎮守社とされましたが 明治の神仏分離令で独立し 現在に至っている 
元は大仏殿の近く鏡池(八幡池)の東側? あるいは 平城京の梨原宮?に鎮座したのに始まるが 1180年平重衡の南都焼討ちで焼失 鎌倉時代の1250年 北条時頼によって現在地に遷座した


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         手向山八幡宮本殿 祭神は 応神天皇 姫大神 仲哀天皇 神功皇后 仁徳天皇                    

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             菅原道真が腰を掛けた石  どこにでもあるんですなこういうもの

             「このたびは 幣もとりあへず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに

898年10月 宇多上皇の吉野宮滝御幸に随行した道真が一行とともに奈良に立ち寄った時に詠んだという歌で 「古今集」 「小倉百人一首」にもありますが 菅原道真が立ち寄った手向山はまだこの場所に遷座する前だから この石も ここへ運んだのでしょうか・・・・・ねぇ



                                               というわけで  おしまい


                                 奈良の若草山に登る  奈良散歩その1へ 

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