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zoom RSS 第67回 正倉院展 奈良国立博物館 おまけ・・・興福寺北円堂

<<   作成日時 : 2015/11/05 02:38   >>

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戦後70年・・・安全保障関連法案 増税 高齢化・少子化 マイナンバー TPP 格差 年金破綻 不景気・経済危機 政治力低下 そして日本人としての誇りの喪失感 ・・・日本はこれからどこへ行こうとするのか こんな時こそ 温故知新・・・古き良き時代の日本と日本人を探しに行きませんか ということで 1300年前にタイムスリップ・・いや 古きに戻りすぎって・・・仕方ないじゃありませんか 正倉院展ですから・・・


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                        第67回 正倉院展 奈良国立博物館   11月9日まで

というわけで 先日奈良へ行ってきました 
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         お鹿様も健在です 後ろの看板 興福寺北円堂が一般公開されてますね これは後ほど


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                   奈良国立博物館へ 本日もよい天気 秋晴れです

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           旧館(なら仏像館)の方は 改修工事中 平成28年春リニューアルオープン予定


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               開館30分前ですが いつものごとく 長い列ができております


今回の正倉院展ですが まあ これといった 目玉がありません  保存管理の点から何回も 同じ人気御物を出すわけにいかないので・・・ということです 


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                       山水花虫背円鏡  北倉42

前回の正倉院展
で 鳥獣花背方鏡という白銅製の四角い鏡を観ましたが 今回のは円鏡です 中央の紐を通すつまみ部分が山を表して その周囲に波の文様 上下左右に山岳 その中に 鳥や動物が描かれている 国家珍宝帳記載の大陸(唐)からの伝来もの 当時は鏡といえば中国製が一番でした


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                       密陀絵龍虎形漆櫃  南倉168
スギ材製の唐櫃で この中に御物を入れて保管していたんですね 密陀絵とは 荏胡麻 の油に少量の密陀僧 (一酸化鉛) を混ぜて加熱した密陀油で顔料を溶いた油絵具描いた絵のこと 漆では無理な白色顔料も使えた この技法というか絵は奈良時代に やはり中国(唐)から伝来しました


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                         蘇芳地金銀絵箱 中倉152                        
ヒノキ材製で逆印籠蓋造りの箱 表面には蘇芳色(ってどんな色? 赤黒い色?)を塗り 金銀泥で文様を描いたもの 単なる箱・・失礼・・なのにかなり手の込んだ作りですね それもそのはずで 仏事で使うもので 仏様の捧げものを入れた箱です 元々は箱の下に脚あしが付いていたらしい

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                       紫檀木画槽琵琶  南倉101
17年ぶりの公開 四絃四柱で曲頸の琵琶です 背面はシタン材製で そこに象牙や染角(緑色に染めた鹿角) ツゲ 黒柿などを組み合わせ 3種類の小花文を斜格子風にデザインしています これが Louis Vuitton Malletierの例のノモノグラムデザインにパクられたといわれているものですね 四弦四柱の琵琶は インド発祥の五弦と異なり ペルシャ地方起源とされる 奈良時代に中国から?日本(東大寺)に伝わり 正倉院には五面が伝わる 

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                            柿柄麈尾  南倉50                      
麈尾は僧侶が手に持って威儀をただすのに用いる道具 2枚の細長い挟木に団扇状に獣毛を挟み 黒柿の柄をつけたもの 元々 この毛はナガス鯨鬚とされてきたが 近年の調査によってイノシシ毛であることがわかった これは 今残っているのはかなりしょぼいので・・ちょっと復元してほしいですね 本来は 蚊などの虫除けに使ったなんてばらしたら 身も蓋もないですよね 正倉院にはこのほかに三柄の麈尾が残っている


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                         玳瑁竹形如意  南倉51
如意は僧侶が儀式で威儀をただす用具・・・だから これはマゴの手だって・・僧侶だって人の子なんだから 虫に刺されたり 背中がかゆくなりますよね 玳瑁とはウミガメのタイマイのこと そのタイマイの鼈甲を用いて作られた如意です 鼈甲の黄色の地に黒斑の特徴を活かして 竹の表面に斑が現れる斑竹を思わせる効果を生んでいる 正倉院には もとは一対で作られた本品と同材・同寸の如意がもう一柄伝わっている


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                         七条褐色紬袈裟  北倉1
国家珍宝帳の筆頭に記される聖武天皇ご所持の袈裟9領のうちの1領 金剛智三蔵袈裟と注が付けられているので 密教を初めて中国に伝えたインド出身の僧侶金剛智(671〜741)が使っていたものではないかといわれています 袈裟は仏教の生まれた古代インドでは古い裂きれをつづりあわせて作りましたが 紬ではなく これは羅らという織り方の薄うすい絹製の上等な裂がつぎあわされています 七条とは 裂を横に7枚並べているということです 1300年前の袈裟がよくぞ残っていることに感心します


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                          彫石横笛 北倉33 

国家珍宝帳に記載 蛇紋岩製の横笛 竹管をかたどり 外面全体に草花 飛雲 山岳 花喰鳥蝶などを刻んでいる 今回は彫石尺八も出展されていて素材・意匠ともほぼ共通していることから2管で対をなしていたものらしい この横笛 個人的に欲しいですね まあ 私は吹けないでが しかし これどうやって作ったのでしょうね 蛇紋岩を削りだして・・・とあるけど まず 穴を開けてから 周りを削ったのか 先に削り出してから 穴を開けたのか どちらにしても 蛇紋岩は硬度はそれほどないので細工しやすいけれど 逆にもろいですからね 玉といわれる石には霊力があると信じられ 邪気を祓うとされている信仰のある中国では 普通に石製の笛が今でも売られています 聖武天皇はこれを実際に吹いたのでしょうか・・ね  


さて 正倉院に納められて 今日まで残ってきた御物ですが 本来なら 正倉院校倉共々 ひとまとめにして国宝に指定されているようなものですが これらの御物  N○Kのシルクロード番組の影響もあってか 西からもたらされたものはその殆どが陸路のシルクロードからと思っておられる方がいますが 実は当時から 海路のシルクロードも大変賑わっていました イスラムの商人たちがダウ船でインドから東南アジア中国までやってきていたのです もしかしたら 日本にも来ていたかもしれません イスラム商人が乗ったダウ船が難波津に・・・ロマンが湧きますね


おまけ

北円堂が特別公開しているというので 興福寺に寄ってみます  
                                        以前の記事→奈良 興福寺あたりを歩く

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             興福寺境内を横断します 右は東金堂 左は五重塔 奥は南円堂



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                 平成18年完成予定の中金堂の工事も進んでいるようです


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                         南円堂 1789年 重文
  
藤原冬嗣(775〜826)が父親の内麻呂追善供養のために813年創建した八角堂 現在の建物は江戸時代に再建 西国三十三所の九番札所となっているので 周りには売店などがあり 興福寺の中で国宝館以上に賑やかな場所です


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南円堂横の石段から 猿沢池 こうやって見ると 興福寺や東大寺などが 平城京の外京ではあるけれども 高台のいい場所にあるのがわかります そうしてここから 平城京の内裏やその他の寺を見下ろしていたのですな

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                 さて 南円堂のすぐ隣にある 北円堂へ向かいます


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 北円堂の周辺の発掘調査が終わり 回廊の復元工事が行われています この先で 受付があり 金300円也を払って中に入ります  北円堂特別開扉 10月24日(土)〜11月8日(日)

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                         北円堂 1208年  国宝

日本に現存する八角円堂のうち 最も美しいと賞賛されるこの堂は 興福寺創建者藤原不比等の1周忌にあたる養老5年(721)8月に元明・元正天皇が 長屋王に命じて建てさせた  興福寺伽藍の中では西隅に位置するが ここは平城京を一望の下に見渡すことのできる1等地で 平城京造営の推進者であった不比等の霊をなぐさめる最良の場所である 治承4年(1180)の被災後 承元4年(1210)頃に再建された 華麗で力強く 鎌倉時代の建物であるにもかかわらず 奈良時代創建当初の姿をよく残し 三手先斗漢字 軒は3軒 地垂木は6角の断面にする 内陣は天蓋が輝き 組物間の小壁には笈形(おいがた)が彩色される

法隆寺の夢殿などに比べると こちらの八角堂は小さいが 端正である 創建当初はどうであったかは知らないが 南円堂とは違い 雑木林の中に 北円堂だけが静かに建っているのは 絵になり良かった


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                          北円堂の古写真 明治時代


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  回廊の復元中 ゆくゆくは 中金堂とつなげる?のでしょうね また 一つ奈良のいい場所がなくなりました


さて 北円堂の中へ


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                   木造弥勒仏坐像  鎌倉時代 国宝

堂内には運慶の木造弥勒仏坐像が真ん中にど〜んと鎮座しております 半眼の存在感のある仏像です 金箔がほどよく 残っており 嫌味がないです

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                       木心乾漆四天王立像 791年 国宝

そして 弥勒仏を囲むように四天王立像が 立っています 元々この四天王立像は大安寺にあったものらしいのですが 詳しいことはわかりません 

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                 木造無著菩薩・世親菩薩立像  鎌倉時代 国宝         

弥勒仏の後ろ左右に立っているのが これまた 運慶工房の無著菩薩・世親菩薩像です  後ろで目立たないように立っているのに 圧倒的に存在感があります とにかく 存在感だらけの仏像たちが 北円堂のこじんまりとした 装飾気がないシンプルな堂内で身近に見れます



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ということで 北円堂を後にして 横の坂道を降りて 商店街へ 食事をゆっくりとって 家路に向かいました 本日は 一日本当に良い天気でした 

                                       
                                       それでは  おしまい



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                   怒りや苦を気にしないのは 最上の至福である





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